とことんマイペースに気ままに、観たものや読んだものの感想を残しておく場所


by pannie
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カーテンコール


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『陽はまた昇る』(未見)『チルソクの夏』『半落ち』『四日間の奇跡』 の、佐々部清監督の作品。

『半落ち』も好きですが、私は『チルソクの夏』が一番好き。最高にかわいい作品でした。
可愛くて柔らかでありながら、朝鮮半島の南北分断や日本人の中にあった韓国人差別をキッパリと批判している。
後々まで心にジンワリと残る作品でした。

この『カーテンコール』も、韓国人差別に触れています。


著名人の特ダネを激写し有頂天になっていた記者・香織(伊藤歩)は、その記事がキッカケで事件がおきてしまい、福岡のタウン誌に異動するハメになる。
タウン誌では、読者からの投稿を取材して記事にするのが仕事だった。
その中で香織が目にした1枚の葉書・・・。

昭和30年代~40年代にかけての、下関にある小さな映画館。
30年代、映画全盛の時代に作品の幕間に歌や形態模写を観客に披露して人気があった1人の素人芸人・安川(藤井隆)がいた。
彼の芸が好きで映画館に通うのが楽しみだったのだが、40年代中頃にいなくなってしまった。
今、彼はどこにいるのか探して欲しい・・・。

それが、葉書の内容だった。下関は香織のふるさとでもあり、その町の小さな映画館に興味を持った香織は取材を進めることにしたのだった。



公開当初、何度かテレビで予告CMを見たんですが、本編を観終えてもその時に抱いたイメージがくずれませんでした。
セピア色の画面、レトロな映画館、町並み、昭和歌謡と映画、観客。
平成の現代も、ささやかに営み続ける映画館のロビー。
そこに貼られてあるポスター。
邦画・アジア映画好きにはたまらんツボがチラリホラリ。
特に、昭和の映画を愛する父の世代にはたまらん場面が沢山出てきます。
若き日の吉永小百合さんとか・・。

香織と共に物語の案内役となるモギリの女性・宮部さんを演じる藤村志保さんが
ものすご~~く素敵。
昔のことを思い出しながら話す表情は、若き乙女のまんまだ。
安川を演じた藤井隆も雰囲気にピッタリ。何と言っても、彼の声がいい。
芸の上手さがどうとかってより、「星よりひそかに~・・」と唄う、彼の声に何故か懐かしさで胸がイッパイになるのだ。

やや中だるみが感じられるのと、クライマックスがドラマチックに演出されていない辺りに物足りなさを感じる人がいるかもしれない。
個人的な好みをいえば、ラストをあそこまで引っ張らなくても良かった気がするけど・・。
そんな気持ちも、年老いた安川の満面の笑顔を見ると飛んでしまった。

映画館や芸人の姿を通して描かれた、父と娘そして家族の物語です。

カーテンコールHP
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by pannie | 2006-09-07 11:16 | 映画 (日本)