とことんマイペースに気ままに、観たものや読んだものの感想を残しておく場所


by pannie
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

海でのはなし。 劇場公開しました♪


以前にも紹介した、スピッツの音楽からイメージを広げて作られた映画 『海でのはなし。』 が劇場公開されました。

地域も期間も限定されたものになるでしょうけれど、できればスクリーンで物語の世界に浸りたい・・。


4月に、ネット配信されたショートムービーです。

配信されている期間何度か観ましたが、ネット配信だけで済ますには勿体無いと感じていました。

やはり、これがとても好評だったようですね。


実を言えば、最初は「スピッツの音楽が詰まった、映画チックなミュージックビデオだろう」位にしか思ってませんでした。

観てみると、それは大きな間違いで。

宮崎あおいちゃんと西島秀俊さんが紡ぐ物語は、切なさで一杯になるのに、最後は心を温かくしてくれました。

劇中にはスピッツの音楽が全編に渡って溢れているのですが、ストーリーを追う内に、音楽が多過ぎるんじゃないかと思ったりして・・・。


あおいちゃん演じる「楓」が、自分の出生の秘密を知る場面は、女優二人の迫真の演技に心臓の鼓動がドンドン早くなって、判った瞬間ふら~~っときてしまいました。

ここ、物凄くいい場面なのに、公式HPの予告に使われていました。

なんだかちょっと勿体無いなぁ。

何も知らずに、突然本編で知るとかなり衝撃的で強く印象に残ると思うんですけど・・。

あらすじにも書かれてしまっているし。ちょっと勿体無い。



あおいちゃん、可愛くて上手くてとても良いですが、西島さんの存在感は流石です。

この人は、押し付けがましくなく優しい雰囲気でそこにいるのに、観ている内に何故かその存在感に圧倒されてしまう。

本当に不思議な役者さんです。

西島さんが演じる「博士(ひろし)」は、世間と大きく距離を置いて生きていたい人。

できれば家族とも関わらないでいたいと思っているけれど、放っておく事が出来ないジレンマを感じながら、出来るだけ何事も起きない状態に身を置いて、なんとか日々を過ごしている人。

博士の姿は、まるでただそこを漂っているみたい。

その様子は、スピッツの音楽が持つ世界観にとても合っているように感じました。


世間と離れた場所で生きる博士は、楓にとって心地の良い存在。

秘密を知ってしまった楓は、行き場の無い気持ちを抱えたまま博士に海に連れて行ってもらいます。

海までの道や海で交わされる二人の会話は、あまりにも他愛無い。

大袈裟な台詞など何一つ無く、ごくフツーの日常会話の中から生まれる、ちょっとグッと来る言葉。

そこから、自分がココに生きている意味とか、何が自分にとってのシアワセなのかとかを ほんの少しだけ見つけられたような気持ちになる。

そして、二人の心が今までとは違う、ほんのちょっと近付いた距離になる。


本当に、ちいさなちいさな恋の物語です。


レンタルが始まったら、是非手に取って見て下さいませ。
[PR]
by pannie | 2006-12-26 10:16 | 映画 (日本)