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とことんマイペースに気ままに、観たものや読んだものの感想を残しておく場所


by pannie
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神はサイコロを振らない 【8】

とうとう今日が最終回。

先週のレビュを書かないまま、今日になってしまった。

毎回毎回、しみじみとした感動を与えてもらって、涙して・・

自分のこれまでの10年や、これからの10年、人との関わり、大切なもの 

色んなことを考えさせてもらった。

重く深く考え込むのではなくて、半ば懐かしいような思いの「考えさせられる」だった。

先週、402便の乗客お世話係として最後までやりきると踏ん張っていたヤッチに、

大屋本部長が 

『最後の3日間、自分のために使ったらどうですか?』

と、誰もヤッチに言って上げなかった言葉を掛けた。

ヤッチが、

『休んでいいって誰かいってくれないかな・・』 と思っていた。
まさか大屋本部長からその言葉を貰えるとは思っていなかった。
ビックリして一瞬休んじゃって心が安らいぎました。・・・と一気にまくし立てた。

ヤッチが自分をさしおいて無我夢中で務めてきた数日間を思うと、涙がでた。

ヤッチだって、自分にとっても奇跡であると実感していたのだ。

けれど、自分のためだけにしてはならない責任感と、多分テツやアッチと

本当に判れる時が来た時の落胆が深くなり過ぎないように、

自己防衛心から懸命に努めていたのだと思う。

大屋本部長の言葉で、張り詰めていた気持ちがほぐされて、残りの時間も

頑張れると思えたヤッチの生き生きとした表情が良かった。



最後にお笑いオンステージを中武さんにプレゼントしたいと、柚子がヤッチに

『劇場を借りてください!チラシもお願いします。』

って熱心にお願いした。

実は・・ワタクシ思わず 自分でやれよ・・・・と、小さく思ってしまったヨ。

アハハハ^^;;;;;


中武さんが電話でホールを借り、手書きのチラシを作ってるシーンを見ながら、

平行してヤッチが一生懸命動いてるのを見る視聴者としては、

みんなの気持ちが判るので複雑だったなぁ。

予想通り、中武さんは自分が借りたより大きなホールが準備されたと知り、

立派なチラシを見せ付けられ、空しそうな顔になっちゃった。

けど、その後のヤッチの対応が素晴らしかったと思う。

ヤッチの人柄の良さは、どこから来るの?

自腹で30万も支払って、しかも前日だからキャンセルしてもお金は返ってこないとまで

言われても、中武さんの気持ちを最大限に尊重。

手書きの温かい心のこもったチラシを心から褒め、

(ついでに字の間違いもチェック入れるのがヤッチらしい^^)

中武さんを応援する。

そう。お金じゃないのだ。人の気持ちが大事なのだ。

先週、テツがひったくりコンビに説教した言葉が、こんな所に生かされているんだな~。

感心してしまった。


一方、ヤッチのことばかりに夢中になって、自分の事はさて置きな状態のアッチを

いつも見て来た菊坊は、 ”もっと自分のために時間を使えばいいのに”

と何気に説得したつもりが、

「アタシは普通がいいんだよ。ありのまんまの自分でいられた。

菊坊がいてくれてよかったよ。サンキュ」

なんて言われてしまって、切なくて泣いてしまった。

サンキュって10年ぶりに言われて、感動して泣いてしまった。

菊坊は、本当に 【そこに居ただけ】 なのだ。

何か手伝ったわけでもないし、それどころか怪しいHPで挑発したりしてた。

音大卒業の後フラフラして、なんだか世の中の役に立ってないみたいな存在を 

自分でもイヤだ・・なんて思ってた。「俺の友達はコンビニ」とか言って。

そんな菊坊が、その存在そのものに「サンキュ」って言ってもらった。

こんな感動する言葉は無い!!!

いてくれるだけで、それでいい。そんな風に言われたのと同じ。

菊坊がアッチの背中に抱きついてホロホロと無くシーン、

膝を立ててアッチの肩をギュッと抱きしめる・・

2人の距離感が心地良い。

「しょーがないなー。菊坊は」 アッチの優しい言葉もとてもステキ。


最後、自分が消えてしまってからのヤッチを心配するテツが、なんとカトちゃんに

「あいつを見守ってやってください!」

とか言ってしまった!

わぉ。テツはドコまで、優しくてバカなヤツなんだ。

そしたら、カトちゃんも、テツのあまりのバカさ加減に心を打たれ・・

【神はサイコロを振らないが ヤスコちゃんはサイコロを振れ!

          自分の人生のサイコロは 自分で振るんだ】

と、何故か態度を一変、ヤッチを励ましてしまった!

なんて、最高の言葉を放ったのでしょうか、カトちゃん。

理論にまみれて人間味の無い人だったのに、ヤッチに恋心を抱いて

テツの一途さに影響受けて、少しだけ温かい人になれたのかな。


ヤッチが、ようやくテツに 「私と一緒に居てください」 って言えた。

あの最後、よかったー。

「なんか予定は?」・・手帳を確認するテツ。 

あるわけないやん!と突っ込みながら、既にホロリと泣きそうになったー。


今回、山本太郎ちゃんの演技に、毎回かなり感動させてもらっています。

いや、一人ひとり素晴らしいの。

ベンガルさんの言葉も、凄く心に響いた。

「これからの10年を、あなたが豊かに生きるということです」


今までの10年を振り返ったり、これからの10年を考えさせてもらったり。

このまま、このドラマが終わってしまうのは寂しい・・・。
by pannie | 2006-03-15 11:21 | 神はサイコロを振らない