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とことんマイペースに気ままに、観たものや読んだものの感想を残しておく場所


by pannie
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子ぎつねヘレン

行ってきました。
今回、初めて子供を映画館に連れて行きました。
基本的に、映画は一人で観たいものですが、これは小学生の娘達にピッタリの作品だと思ったから。
人生で初めて映画館で観た作品として、ふさわしいと思ったから。

まず、本編はさておきまして、この作品には特筆すべき事が、一つあります。
それは、エンドロールで 

誰一人として、席を立たなかった! ・・・!!!

これは、凄い事です。
私は、感動したけれど泣きはしませんでした。
が、アチラコチラで鼻をすする音や、うっ・・って小さな嗚咽みたいなのは聞こえていて、泣いている人は多くいたのです。
(みんな、真っ白な状態で純粋に感動したのだナ・・素晴らしい)

でも、今まで観た映画で、どんなに泣いている人が沢山いる作品でも、エンドロールになると退場する人が大半でした。
しかし、この作品では、それが無かった。
ほんと、誰も立たなかったんです。

これはね。レミオロメン の力でしょう。
間違いなく。
主題歌「太陽の下」が流れて、キタキツネの様子が映されたスクリーンに、みんな釘付けでした。
もうね、ピッタリなんです。 あのメロディーがね。

笑って こころ 開いたら

あなたのこと 好きになった・・


アタシ、本編では泣きませんでしたが、エンドロールで涙しました・・
ぐぐぐぐっ・・・っと、来るものがあります。
素晴らしい、エンドロールでした。


では、本編です。
原作は、北海道の獣医さん「竹田津先生」のノンフィクション。
映画は、これを元に作られたフィクション。 ややファンタジックな物語に仕上げられていました。
これは、出来る限りの努力で、子供の心に返って観賞される事をオススメします。
今まで観て来た「号泣映画」並みの感動を求めず、出来るだけ、とにかく

出来うる限り

真っ白な、童心に 返って観ましょう。

そうすれば、十分に楽しめて感動できる作品です。
子ぎつねだけじゃなく、チョイチョイ出てくる動物達はカワイイし、北海道の自然の雄大さは申し分なく美しく、心を惹かれます。とても綺麗です。
ヘレンを一生懸命にお世話する男の子、太一君の不器用だけど一途な姿も健気で可愛い。
大沢君の無骨な感じの獣医さん、娘の美鈴ちゃんのコンビのコミカルさもキュート。
太一君のお母さん役、松雪泰子は、ナリフリ構わぬ勝手な母親っぷりは、深く考えずに見れば見事です。
とにかく、深く観察したり追求したり 「これ、要るか?」「ここに、こんなん どうよ?」・・
などと思わないようにして、観ましょう。

私の場合、原作を読んでしまったのがいけなかったかな。
読みながら、映画にするならこんな風、ここはこんな風・・・
と、勝手な想像を巡らせ過ぎたようです。


自己への教訓。

やっぱし、原作を読んでから観るのは、イカンです。
まっさらな状態で観ましょう。

それが一番です。
by pannie | 2006-03-23 01:17 | 映画 他 大沢たかお